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同じく三千院のすぐ側の「実光院」と「宝泉院」には「声明」(しょうみょう)の調音に使用された、サヌカイト製の楽器があって見ることができる。
上は、実光院の床の間に展示されている、「磬」(後ろ側)とシロホーン状(石琴)の「キン」。 下は、宝泉院の「キン」、側に小さな鎚が置いてあるのでそっと叩くと何れも澄んだ良い音がする。
その他にも石片を吊るして音階をとる「ソウ」、や自然石に切り込みを入れて響きをよくした「琅」(ロウ)がある。
右側は自然石で自作の、「琅」を模したオブジェ。 左側は、実光院にある「編鐘」だが、元形は石製の「ソウ」かもしれない。 この形は中国の周代頃には作られていたそうだ。 日本では宮廷の雅楽用の楽器とか調音として使われていた様だが実光院では「声明」の調音用として使用されている。 音階が上記の「キン」とも共通で、高い音から「双調」「下無」「勝絶」「平調」「断金」「壱越」「上無」「神仙」「盤渉」「鸞鏡」「黄鐘」「ふ鐘」などと言う名前がついている。サヌカイトにサヌカイトと名前を付けたのはドイツ人のヴァインシェンク博士と言う人で、この石の発見場所を名前に付けて讃岐の石、サヌカイトとしたわけだが、この石をドイツに送って分析を依頼したのは、ナウマンと言う学者だそうで、あのナウマン象の化石を発見して名前を付けたナウマンだそうだ。 明治時代の東大の御用外人教授のナウマンは日本で初めて地質学を教えたのだが、同時に日本の地質も調査し、日本が弓なりの山脈が連なった列島であることを発見し、その中央部には大きな陥没地帯があることも発見してそれにホッサマグマと名前を付けたそうだ。 サヌカイトは名前の由来どおり讃岐で採石される訳だが、その原石の分布は四国だけではなく大阪でも出土していて石器時代には矢じり、ナイフなど重要な道具として大阪府と奈良県の県境にある二上山の周辺で製造され製品は広範囲に運ばれていた。
奈良県香芝市の二上山博物館に展示してあるサヌカイト・ホーン。 展示パネルのボタンを押すと録音されている童謡の演奏が聞ける。
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